2012年

12月

10日

放射線に関する市民公開講座のお知らせ

日本放射線腫瘍学会 第25回学術大会 市民公開講座
20121207_市民公開講座_A2ポスター.pdf
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2013年1月29日(土)、日本放射線腫瘍学会 第25回学術大会開催に伴い、市民公開講座が開催されます。


●日時:会場平成25年1月19日(土)14:00 ~ 16:30(開場 13:30~)


●会場:東京女子医科大学 弥生記念講堂


●主催:日本放射線腫瘍学会 第25回学術大会会長/三橋 紀夫(東京女子医科大学)


●共催:東京女子医科大学がんセンター・がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン


●後援:公益社団法人 日本放射線腫瘍学会、公益財団法人 日本学校保健会東京都教育委員会、株式会社 読売新聞東京本社


●問い合わせ先:東京女子医科大学 放射線腫瘍学講座

〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1 TEL 03-3353-8111(内線32212) FAX 03-5269-7355

2012年

12月

04日

パニック症候群 Part.3

<コントロールを失ったときの症状>

 パニックになったときに起こる「動悸、発汗、息切れ、めまい感、ふるえ、硬直など」の身体症状は、自律神経の一つ「交感神経系」の爆発的は活動によって引き起こされます。一番典型的なのは「息ができない」時の反応「窒息反応」です。


 自分の体験を振り返ってみてください。「おぼれそうになった」「何かが首に巻き付いて、あるいは口や鼻がふさがれて息ができなくなった」「狭い場所に閉じこめられた」など、一瞬「息ができない」と人体が察知すると、その状況から逃げ出すために、身体はフルスロットル状態になります。それはその状態から脱するために本能的に身体が反応するわけです。


 しかし、その反応が過剰であったり、心理面が身体面についていけなくて、その状態=本来命を守ろうとする反応に耐え難い恐怖が伴います。そういう際、逆に自分を落ち着かせ、じたばたするのをやめた方が助かる可能性が大きくなりますが、いかんせん「人類の中に眠る野生の力」は野生のときの反応を起こしてしまいます。野生動物はそう言うとき、「手足の一本を失ったり、大けがを負ったとしても」逃げ出すことを優先します。人間は中途半端に知恵があるので、身体反応を心理反応が葛藤を起こしてしまいます。そして、本来命を守るはずの反応が、心を破壊してしまうような現象を起こしてしまうのです。

 例えば、おぼれそうになったとします。その時、一瞬に状況判断して「あわてるな、落ち着け、人体は浮くんだ」と言い聞かせ、じたばたせずに脱力すると、自然に浮かび上がって助かりますが、暴れると本当におぼれてしまいます(人が助けようとしたときも、しがみつかれると、一緒におぼれてしまうので、相手を気絶させたり、後ろに回って、しがみつかせないように助けます)。

 このように、パニックの症状はとんでもないことではなくて、「窒息反応時(コントロール不能
命を守れ)に起こる正常の自律神経症状である」ということを理解してください。ですから、その症状で命を落とすはずがないのです。本来命を守る反応ですから。

(執筆者)たけうち心療内科院長:竹内 聡HPより許可を得て転載)

 

 

 

2012年

12月

04日

パニック症候群 Part.2

 

◆症状 

 パニック障害の症状としては「動悸、息苦しさ、めまい、ふるえ、しびれ」などの身体症状と同時に「死ぬのではないか」「気が変になるのではないか」という破壊的な恐怖感が発作的に起こることが特徴です。それらの身体症状は他の疾患でも起こりますので、もっとも特徴的なのは「死ぬのではないか」「気が変になるのではないか」というイメージです。これらは言い換えれば「コントロールを失う恐怖」です。

 人間は実は無意識に一瞬先を予測して、一瞬先をコントロールして生きています。そして、その一瞬先の予測とコントロールが狂ったとき「パニック」になります。例えば

 階段を下りていて、もう一段あると思って足を運んだらなかった。その時、ものすごく驚きます。


 車、自転車で道を走っているときに、脇道から何かが飛び出してきて、とっさによけるかブレーキを踏もうとしたら、思ったようにうまく体が反応しなかった。このときも、一瞬パニックになります。


 これが一番にいたいことですが、泳いでいるときに足がつった、水を飲んだ、足がつくと思って休もうとしたら足が届かずおぼれそうになった。これは激しいパニックになります。

 このように、人は一瞬先を予測して、それをコントロールしながら生きています。そして、その予想が狂ったり、コントロールを失うとパニックになります。これらの場合、何が原因なのかは明らかなので、一瞬のパニックのあと「あーびっくりした、死ぬかと思った」「全然予測していなかった、一瞬気が動転して、我を忘れてしまった」となります。

◆広場恐怖と予期不安

つまり、こういった反応は人間の体にはじめから仕組まれているメカニズムだということです。では、このような日常出くわすことと、パニック障害の症状はどのように違うのでしょうか。それは何が原因なのか全くわからないということです。原因がわかれば対策を立てられます。それが、原因不明の激しい恐怖が、全く予想外にしばしば襲ってくるとなるとどうなるでしょう。もう何を信じて良いかわからず、危険な場所には近寄りたくなくなるのが人情です。そして、常に恐怖に襲われるのではないかと身構える生活になるのも当然でしょう。前者が広場恐怖、後者が予期不安と呼ばれるものです。

これらについて順番に解説していきます。
1.コントロールを失ったときの症状の正体
2.「原因不明」「誘因なし」で起こるというカラクリ
3.広場恐怖の理由
4.長期に続く「フワフワ感」の正体

           

 (執筆者)たけうち心療内科院長:竹内 聡HPより許可を得て転載)

 

 

2012年

12月

04日

パニック症候群 Part.1

 

 パニック障害という病名は、ご存じの方も多いと思います。20年くらい前までは、不安神経症とか心臓神経症とか自律神経失調症とかいろいろな呼び方がされ、さらには「検査しても異常なし。気のせい」で終わってしまって、大変困られた方も多いです。精神科、心療内科に到達して「パニック障害」と診断されるまでに、いくつもの病院にかかったり、救急病院に飛び込んだりということが普通にありました。

 なぜそういう混乱が生じるかというと、それを体験している本人は、息苦しい、動悸がする、目まいがする、死にそうだ、など体の異変として感じるため、まずは内科に受診したくなるのが普通です。実際、本当の心筋梗塞でも脂汗がでて、息苦しくて、死にそうだと感じるわけですから当然といえば当然でしょう。 

 

問題は、そこで検査しても異常がなかった後のことです。検査では異常がないで終わられても本人にとっては「そんなはずはない、どう考えても異常な事態だ」という経験なのです。さらに混乱を招くのは、通常の精神疾患とちがって、発症当初は「身体的異常」が前面に出て、発作が治まっていれば精神的にも特別問題はないからです。

 それが、何度も発作を繰り返すうちに、自分でも何がなんだかわからなくなり、特別な原因も不明なまま、「死にそうな」あるいは「気が変になりそうな」発作が繰り返し起こるとあってはたまりません。そして、「またなるのではないか」という不安(予期不安)を感じるようになり、ある特定の場所を(本能的に)避けるようになります(広場恐怖)。

 そうなると、内科に繰り返し受診しても「気のせい」「いいかげんにしろ」状態になり、ますます混乱が深まることになります。今では、この疾患が広く認識されるようになったため、そこまでひどいことはおこらないでしょうが。

 パニック障害については、いろいろなホームページで数多く紹介されていますし、書物もいくらでも出ていますので、病気の詳細については書きません。ただ、あまり学問的過ぎる情報は回復の役に立ちにくいので、パニック障害から回復するための要点を述べたいと思います。いろいろな考え方、立場がありますので、ここにかかれているのはあくまでも一心療内科医としての考え方であると理解してください。それに症状としてはパニック障害であっても、基礎にある問題が様々ですので、その場合その基礎にある問題に焦点を当てる必要があります。ですから、ここではあくまでも、一般的に言われるパニック障害、それ以外の診断がつかないような病態の話と理解してください。

○パニック障害の症状をどう理解するか

○パニック障害からの回復を考える上で大切なイメージ
○パニック障害からの回復ステップ1・2・3
以上について順番に説明します。
           

 

(執筆者)たけうち心療内科院長:竹内 聡HPより許可を得て転載)